世界マスターズ水泳選手権2023九州大会

競泳は8月5日から11日まで福岡のマリンメッセプールと西市民プールにて行われました。

STMOONからは2名参加しました。
どちらも200m自由形に参加し、レースはマリンメッセプールで行われました。7月の世界水泳で世界のトップ選手たちが熱い戦いを繰り広げた舞台でした。

緒方厚子(65才区分 女子)
200m自由形 3’31″42  23位
「今回の大会前に実家で怪我人が出たり、母が具合悪くなったり、と気持ちがふさぎ気味でしたが、福岡空港に到着した時に世界マスターズのポスターが掲げられており、やはり世界大会ともなると九州全体で歓迎してくれるんだなぁ、と少し気持ちも上向きになりました。
さて、レースは、というとぼんやりしすぎか、5月の短水路大会の時の200m自由形が3’18″だったのに対して、長水路だからといって3分半を超えてしまうとは…かなりがっかりしました。
事前にマリンメッセプールで泳げず、3mの水深に慣れずターンの時にかなりモタモタした感があり、また泳ぎ終わった時点でも5月の時と比べてあまり疲れていなかったように感じます。
ストロークも普段の練習の時と比べると慌てていたのか?雑になっているのがわかりました。
観光目的で福岡に来たとはいえ、レースがこれだとやっぱり悲しくなります。
同年代の人たちも年々タイムを落とす中、どうすればタイムを落とさずにいられるか、維持できるかが大きな課題となります。
1ヶ月後にはジャパンマスターズがあります。
次はキチンとレースに集中して泳げるようにしたいです」

S・Y(45才区分 女子)
200m自由形 3’12″44  36位
「私の中で今年の大きなイベントのひとつである世界マスターズに出場しました。
途中、エントリーデータが消えてしまったり、体調不良になったりと色々ありましたが、出場できたこと、思ったよりいい結果が出せたことにホッとしています。
いつもの福岡の街並みながらも、会場へ向かうバスの中は海外から来た選手で溢れていて、いろんな国の言葉が行き交っていました。
会場に入るともうそこはもはや福岡ではなく、れっきとした世界大会の会場の雰囲気でした。
いつもならワクワクするところ、それが吐きそうなくらいの緊張感をさらに倍増させていて、果たして本当に泳げるんだろか?と不安しかありませんでしたが、でも色んな国名の入ったキャップの人たちとアップしたり、召集場でみんなで緊張しながら待機したり、いつもの都マスの何倍も陽気な声援の中、世界各国の代表選手が見た同じ景色のスタート台に立って泳げたことは本当に貴重ないい経験になりました。
大会にエントリーをした頃、偶然小谷実可子さんが初心者のASクラブに教える番組を観て、発表会前の子供たちに「本番一回にどれだけ誠実に向き合い努力できるか。本番にベストを出したい、いいものを出したいとそこに向かって努力する1秒1秒の価値というのはオリンピックであろうと発表会であろうと同じ。諦めないで少しずつ練習してできることの最高のものを本番で出せるように、いかにそこに向けて誠実に努力できるかで、価値は変わる」という言葉に感動して、これは何かのメッセージだと思い、後悔しない練習をしようと決めて練習してきました。
私のエントリータイムは標準記録ギリギリで、1種目しかないので、まわりと比べたらすでに結果は目に見えていたし、数分そこいらで終わってしまうものです。それでも、せっかくのチャンスを最大限に発揮するために、自分の納得のいく泳ぎができるような練習をする、と本番まで向き合ってきました。
こういう時に限って仕事の大きなプロジェクトが始まって忙しくなり、練習時間を作ること、練習自体もキツかったですが、その甲斐あって本番は自分のベストが出せたのではと思います。
ゴールして電光掲示板を見たときの達成感がそれを証明してくれました。
マスターズはまだ数えるほどしか出場していないため、まだまだ課題は山積みですが、この経験をバネにまた新たにチャレンジして行きたいなと思います」